パラサイト　１９９９年（米）イライジャ・ウッド
王道をなぞった非常にオーソドックスなSFホラー。
というよりなんかSF好きの子供が夢にみるみたいな内容だなというのが正直な感想…つーか私がみる夢みたい(笑)。
私は時々こういったエンターテイメントドラマ仕立ての夢をみる事があるのです。大抵は寝る前に見た映画とか本とかの影響だったりしますが。

とにかくとーってもオーソドックス。
たぶん製作者側も意識してるんだと思うけど、過去の名作ホラーとかのオマージュ的シーンがふんだんで、｢こういうシチュエーションでこう動くべき｣といった感じの予定調和的展開が見事です。
目新しさはないけれど、これといった破綻もなく…結果的に非常に丁寧な見やすい作品になっていると思います(まあジャンルがホラーなのである程度人は選ぶでしょうが)。
私は飽きずに面白く見れました。
少々漫画的というか、主人公はじめ周りのキャラ付けがはっきり分かりやすくしてあるので、私にしては珍しく登場人物多くても混乱せずに見れた所もポイント高し。
ちなみに私的にいいキャラだなーと思ったのは自称天才の彼。
先生との関係とか結構好きです。

それとこの映画、ハイスクール物にしては珍しくバカな悪ガキ(イジメっ子属性)ってのがあんまりでてこないんですよね(一応いるにはいるが主要キャラじゃない)。
それなりにみんなかわいげがあって…公開当事“この映画の見所はアメリカの高校生の表現がリアルなところだ”という評を見た事があるんですけど、そうだとすると高校生なんて皆こんなもんなのかなとちょっと安心できました(このテの映画ってタチ悪い高校生よく出てくるじゃないですか、やられ役とかで/笑)。
とりあえずイライジャ・ウッドは大変かわいらしかったですｖＶ(結局それかい)

それと最後、王道らしく“実は○○ものりうつられてる”とかいうオチじゃないかと思ってたのですが、予想外にハッピーエンドでした。しかもちょっと強引な(笑)。

そんなわけで非常に後味良いエンタテイメント作品です。
ドラマ性はほとんどないけど、暇つぶしの娯楽物としてはそこそこ楽しめます…いくつかあるグロシーンさえ平気なら(苦笑)。



ＵＰ　２００５．３．２１



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