| ダイナソー ２０００年（米） |
| まだ卵だったころに親恐竜と引き離され、サルのプリオ達に育てられたイグアノドンのアラダー。 小さな島で平和に暮らしていた彼らだが、ある日突然空から隕石が降ってきて島は消滅。 かろうじて生き残ったアラダーとその仲間たちは、隠された楽園を求めて旅をしている恐竜の群れと出会い、行動を共にする。 当時ディズニーのＣＧスタジオ“ピクサー”が「トイストーリー２」を抱えていたために、わざわざ別会社を設立して製作したと言ういわくつきのフルＣＧ映画（アメリカ人はやることがでっかいにゃー）。 音楽もすごくいいです。 一言でいうと『生き物地球紀行･恐竜編』（笑）。 フルＣＧとうたってるけど、背景は実写な所は御愛敬か（とはいえオーストラリアで撮影したと言うこの背景、めちゃめちゃ雄大で素晴らしいんですが）。 ＣＧ部分は恐竜達よりも猿の方が見事です。 毛の感じとか（特にプリオが美人！）。 恐竜は逆に顔のあたりが無理にデフォルメされてる分、ちょっと変ですね（苦笑）。 ストーリーはめっちゃ子供向け。 生きるためにみんな仲良くしようと言う…恐ろしくストレートです。 まあ、それでも皆で敵に立ち向かうスイミー的（笑）クライマックスは感動だけど。 キャラクターではベイリーンが一番好き。 もともとデカイのが好きだし、上品な老貴婦人って感じのキャラクターがまた素敵です（何気に一番役に立ってるしね）。 もちろんイーマも好きですけど。 こういう風にお年寄りが活躍してくれるのは嬉しいなあと。 ブルートンもおいしいキャラでしたね（本人は不遇でしたけど、見せ場的にはいいとことりでしたよ彼は）。 そして個人的に気になるのがクローン。 私、彼は嫌いじゃないです。 一見冷酷だけど、あの状況下じゃある程度の弱者切捨ては仕方がないし、それで助かった場面っていうのも絶対あったと思う。 もちろんそれだけではいけないんだけど、あの絶望的な状態で強気にリーダーやっていくっていうのは、思っている以上にものすごく大変な事でしょう。 だから私は彼の愚かな行動を責められないし、“奴は悪い奴だ”で片づけて欲しくない…この辺をもう少し掘り下げればもうちょっと大人向けな作りにできたような気もするけれど、それだと子供には難しすぎるかな？ まあ全体的には良くまとまっていて、恐竜好きな子供たちにこんな映画を見せたい、また子供の頃恐竜が好きだった私がこんな映画を観たかった、と思えるような楽しい恐竜映画でした。 そして最大の謎はブルートンがどうやって薬草をつけたのかという事だ…（笑） |